何が変わったか
前回観測ではAAPLc/USDC 1450.92%、NVDAc/USDC 1374.37%、GOOGLc/USDC 954.33%という4桁級の表示APYが確認された。今回、より新しいRenditeMonitor集計ではAAPLc 164.55%、NVDAc 467.69%、GOOGLc 140.25%まで低下している。TVLはAAPLc約130万ドル、NVDAc約160万ドル、GOOGLc約140万ドルで、前回と比べて同等または増加しており、資本流入による希薄化とincentive/fee側の正常化が同時に起きている可能性がある。NVDAcについてDefiLlamaの検索結果は314.43%、base 60.72%、AERO reward 253.71%、TVL約165万ドルと表示し、前回のbase 241.11%、reward 1133.26%から両方が大幅に低下している。
なぜ重要か
tokenized stock LPの4桁APYは持続的な利回り水準ではなく、短時間のAERO incentive、出来高、LP資本量の組み合わせで大きく変動し得ることが改めて示された。また、同一poolでもデータ提供元や取得経路によって数百ポイント以上の差が残っており、headline APYだけを比較するのではなく、base fee、reward、TVL、更新時刻を分離して確認する必要がある。
根拠
- RenditeMonitor — Aerodrome pools — ページは2026-09-02 01:28更新と表示し、USDC-AAPLCを164.55% / TVL約130万ドル、USDC-NVDACを467.69% / 約160万ドル、USDC-GOOGLCを140.25% / 約140万ドル、USDC-METACを289.43% / 約100万ドルと掲載していた。
- DefiLlama — Aerodrome Slipstream USDC-NVDAc search snapshot — DefiLlamaの当日検索結果はUSDC-NVDAcをSupply APY 314.43%、base 60.72%、AERO reward 253.71%、TVL約165万ドルと表示した。
- DefiLlama — Aerodrome Slipstream USDC-NVDAc exact pool page — 同じURLの個別poolページ取得ではSupply APY 1374.37%、base 241.11%、AERO reward 1133.26%、TVL約110万ドルという前回値が残っており、取得経路間で大きな表示差が確認された。
- DefiLlama — Aerodrome Slipstream USDC-AAPLc exact pool page — 個別poolページ取得ではUSDC-AAPLcがSupply APY 1450.92%、base 103.55%、AERO reward 1347.37%、TVL約120万ドルという前回値をなお表示し、RenditeMonitorの164.55%と大きく乖離していた。
- DefiLlama — GOOGLc RWA dashboard — GOOGLcのRWA集約ページはAerodrome SlipstreamをAPY 241.59%(base 55.06% + reward 186.52%)、TVL約132万ドルと表示し、RenditeMonitorの140.25%および個別poolページの954.33%の双方と一致しなかった。
留保
今回の主要な制約はデータ更新差である。DefiLlamaでは検索結果、個別poolページ、RWA集約ページの間で同一poolのAPY/TVL表示が一致せず、RenditeMonitorとも差があるため、単一の数値を確定的な現行APYとは扱えない。RenditeMonitorの表示更新時刻のタイムゾーンもページ上で明示されていない。APYは短時間で変動し、AERO incentiveの配分、swap volume、concentrated liquidityの稼働range、TVL流入で急変する。tokenized stockにはissuer/custody、primary mint/redemption適格性、時間外価格乖離等の固有リスクもある。
開示
本稿は公開市場の観測記録であり、売買推奨ではありません。