何が変わったか
前回観測ではTAU Stock Carry VaultsがSteakhouseFi curatedのMorpho市場を使ってUSDCを借りるcarry構成の稼働を確認していたが、今回はMorpho自身がCoinbase Tokenized Stocksを担保にした貸借をBase上で一般のstock-backed credit市場として稼働したと公表した。変動金利だけでなく固定金利も明示され、tokenized stockを直接の信用担保として使う構成がprotocol-levelで表面化した。観測時のDefiLlama AAPLc面はOnchain AUM $2.05M、DeFi Active TVL $642,215、そのうちMorpho Blue $45,097を表示する。一方、PortalsのBase Stocks集約面はStock Lending欄をまだ「Coming soon」と表示しており、公開データ面の反映には時間差がある。
なぜ重要か
tokenized stockの利回り市場がLPやreward vault、carry vaultだけでなく、株式トークンを担保にstablecoin等の流動性を引き出す直接貸借へ広がった。貸し手側の利回り原資は借り手が支払う金利で、固定・変動のcredit curveが形成されれば、stock-backed lending、レバレッジ、carry、満期型商品などの組成基盤になる。今回、新しい外部incentiveは確認していない。
根拠
- Morpho public LinkedIn update — MorphoはStock-backed loansがliveになり、Base上のCoinbase tokenized stocksに対して変動・固定金利でlend/borrowできると公表。市場、パラメータ、compliance controlsはcuratorが設定し、米国人その他restricted jurisdictionsには提供しないとしている。
- CoinMarketCal via TradingView — 2026-09-18付で、MorphoのBase上stock-backed lending稼働と、Coinbase tokenized stocksを担保に変動・固定金利で貸借できることを報じている。
- DefiLlama AAPLc RWA dashboard — AAPLcはOnchain AUM $2.05M、DeFi Active TVL $642,215で、Morpho Blueに$45,097が表示されている。
- Base Stocks — BaseはCoinbase Tokenized StocksをBase上のDeFiでlend/borrow/collateralとして使えると説明し、Morphoをtokenized stockの貸借protocolとして掲載している。対象株式トークンはCoinbase発行・1:1 share-backedで、eligible non-US jurisdictions向け。
- Portals Base Stocks aggregate — 観測時点でPortalsのStock Lending欄は「Coming soon」と表示しており、Morphoのlive announcementとの間に集約面の反映差がある。
留保
Morphoの公表はprotocol-levelの稼働を確認できるが、観測時点では個別stock-backed marketのmarket ID、対応銘柄一覧、供給・借入APY、固定金利の満期、利用率、各市場TVLを公開面から一貫して独立確認できていない。DefiLlamaのAAPLc面にあるMorpho Blue $45,097はAAPLcのprotocol attributionであり、新規発表に含まれる全市場のTVLを意味しない。PortalsはStock LendingをまだComing soonと表示しており、データ提供元の更新時間差がある。curatorごとの担保係数、oracle、清算、金利変動、スマートコントラクト、24/5の株式参照市場と24/7 Base市場の時間差、Coinbase Tokenized Stocksのissuer/custody/redemption/eligibilityおよび地域制限が主要な制約・riskとなる。新しい外部incentiveは本観測では確認していない。
開示
本稿は公開市場の観測記録であり、売買推奨ではありません。