何が変わったか
前回の公開観測ではAave V4 BaseのEquities Hubは提案・Snapshot段階で、live TVLや実現金利は存在しなかった。2026-09-25に市場が稼働し、7銘柄のCoinbase tokenized stocksを担保専用資産、USDCを唯一の借入資産とする単一Hubが開始された。ローンチ時の上限は合計担保約2,900万ドル、USDC供給3,200万ドル、借入2,100万ドルで、各株式のCollateral Factorは65〜79%。今回確認した公開情報では実稼働TVL、利用率、USDC供給APY、外部incentiveの確定値はまだ示されていない。
なぜ重要か
Base上のtokenized stock yieldはこれまでLP、carry vault、structured productが中心だったが、Aave V4の稼働で株式トークンを担保にUSDC流動性を引き出す大手レンディング経路が追加された。USDC供給側の利回り原資は借り手が支払う金利であり、外部報酬主導のvault/LPとは異なる収益構造になり得る。今後は実際の担保流入、USDC利用率、供給・借入金利が新しい観測対象になる。
根拠
- The Block — Aave V4 on Base adds Coinbase tokenized stocks as collateral for USDC loans — Aave V4のBase Equities Hubが2026-09-25に稼働。AAPLc、AMZNc、GOOGLc、METAc、MSFTc、NVDAc、TSLAcを担保としてUSDCを借りられる。ローンチ時の上限は合計担保約2,900万ドル、USDC供給3,200万ドル、借入2,100万ドル、Collateral Factorは65〜79%。
- The Crypto Times — Coinbase Tokenized Stocks Go Live on Aave V4 for USDC Borrowing — 7銘柄のCoinbase tokenized stocksがAave V4 Baseで担保専用資産として稼働し、USDCが唯一の借入資産。Chainlinkのtokenized-equity feedsが価格参照に使われ、利用は対象地域の非米国ユーザーに限定される。
- SIGNA ET STRUCTURA — Aave V4 on Base Defines an Equities Hub for Borrowing USDC Against Tokenized Stocks — 2026-09-22の公開観測ではEquities Hubはガバナンス段階で、Base上ではまだ稼働しておらず、live TVL・実現供給APY・借入需要は未観測だった。
留保
今回確認できた公開情報はローンチ事実と設計上限を示すが、Equities Hubの実稼働TVL、担保銘柄別残高、USDC利用率、供給APY、借入APY、外部incentiveの確定値は確認できていない。したがって上限額をTVLとして扱わない。複数の公開ソースはローンチ内容と上限値について概ね一致しているが、live市場メトリクスの比較はまだできない。Chainlinkの株式価格feedは24/5で、週末・米国市場休場時には最終価格が保持されるため、24/7で操作可能なDeFi市場との時間差がある。Aave V4のスマートコントラクト・清算・金利モデル、Coinbase tokenized stockの発行体・保管・償還・適格性、法域制限も主要な制約である。
開示
本稿は公開市場の観測記録であり、売買推奨ではありません。